オペラ演奏研究プロジェクト(部門) <2008年度>
【研究会】 <研究課題> 19世紀から20世紀初頭に書かれた沢山のロマン派のオペラは交通、メディアの発展と共にインターナショナルな共通の財産として現在、世界の歌劇場のレパートリーとして定着した。しかし、この大きな演奏表現の変化の中で、必ずしも高い評価を得られてこなかった数々の作品の中にも作曲家が新しいドラマトゥルギーの実現を目指し作られた作品が残されている。その解明とドラマトゥルギーの実現を目指す中からロマン派の作品の現代の演奏の在り方を探る。 今年度は、沢山のプッチーニの作品が世界中のオペラハウスでのレパートリーの中枢をなしている中で、円熟期に書かれたにも関わらず、演奏回数、評価共に冷遇されてきたオペラ「つばめ La Rondine」。生誕150周年を迎える今年、この「つばめ」を詳細に考察することによって、ワーグナーやドビュッシューの影響を受け、独自のオペラの世界を目指したプッチーニのインターナショナルな断面に迫り、彼の目指した新しいドラマトゥルギーの実現としての演奏法を見つけ出してゆきたい。 (1)「プッチーニ演奏法研究」 オペラ《つばめ》を中心に 【活動日】 【メンバー】
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