バッハ部門・研究内容 <2008年度>


【研究内容】

(1)ピアノで弾くバッハ 《平均律第1巻》
バッハの鍵盤作品は、ピアノのための欠かせぬ教材として尊重されてきた。しかしチェンバロによる古楽的な演奏が台頭した今、単にピアニスティックな演奏には、見直しが必要になっている。そこで、バッハ時代の演奏習慣や当時の楽器について学び、テクスチャーの分析も行いながら、ピアノのによる適切な新しいバッハ演奏を追究したい。
今年度は《平均律クラヴィーア曲集》の第1巻から、数曲を課題曲として採り上げる。受講者はそれらを分担し、演奏研究を行う。分析など、研究のみによる参加も認める。

 
<研究会の日程とテーマ>
6月10日(火) 礒山 雅 「バッハの演奏史」
6月17日(火) 野平 一郎 「バッハ平均律の演奏解釈」
7月 1日(火) レッスン
7月 8日(火) 今井 顕 「バッハの演奏解釈」
7月15日(火) レッスン
7月30日(火) 渡邊 順生 「バッハの演奏と楽器の諸問題」
9月16日(火) レッスン
9月30日(火) 近藤 伸子 「私のバッハ解釈」 6号館111室
10月7日(火) レッスン
10月14日(火) 今村 央子 「フーガのアナリーゼ −ト短調を例にとって−」 6号館111室
10月21日(火) レッスン
10月28日(火) 富田 庸 先生 「資料研究」 6号館111室
11月11日(火) レッスン
11月18日(火) 授業内発表
12月 2日(火) 演奏会 「競演!ピアノで弾くバッハ」  本学講堂小ホール

  • 時間はいずれも18時から。会場は、原則としてSPC-Bで行います。

  • 講演のテーマは予定のため、変更の可能性があります。


  • <演奏会>
    「競演!ピアノで弾くバッハ」    
    日時: 2008年12月2日(火) 18:30開演
    会場:本学講堂小ホール
    プログラム:《平均律クラヴィーア曲集第1巻》から  他    
     


    (2)声楽作品の研究
    バッハの作品の真髄である声楽作品の演奏法を、近年の研究背かに照らしつつ学ぶ。バッハの実践に即し、コンチェルティスト(所員、研究員)にリピエニスト(院生を含む)を加えた小合唱団を組織する。受講生はこの小合唱団、ないし器楽アンサンブルに参加する。研究による参加も可能である。
    前期は主としてアンサンブルの基礎作りを行い、若干の研究会を、ピアノ部門と共同で開催する。

    <研究会の日程>
    原則、練習活動は毎週火曜日の18時から開催。

    <演奏会>
    「ドイツ・バロックの宗教音楽 〜 バッハ最初のカンタータに向かって」    
    日時: 2008年12月9日(火) 18:30開演
    会場:本学講堂小ホール   《入場無料》
    プログラム:
    1.M.プレトーリウス モテット≪ああ主よ、あなたの御使いに≫    
    2.シュッツ モテット≪ああ主よ、あなたの御使いに≫
    3.シュッツ オラトリオ ≪十字架上の七つの言葉≫  
    4.J. バッハ モテット ≪私たちの人生は影である≫    
    5.トゥーンダー カンタータ ≪ああ主よ、あなたの御使いに≫    
    6.ブクステフーデ カンタータ ≪主を讃えよ≫    
    7.J.S.バッハ カンタータ第150番 ≪主よ、私はあなたを仰ぎ望む≫